音羽はそう言われて少し怯えたんだねぇ。 火傷は怖いからと、今度は火の玉の出る場 所を杖より遥かに夜空の星と同じくらいの高 い位置に設定して呪文を唱えると今度はその 通りの場所に火の玉が出現しなかったんだよ。 コイはそれを見て微笑ましそうに笑ったよ。 次は先程よりかなり低い位置、神社の鳥居 のてっぺんぐらいで想像すると成功。どうや ら自分からある程度近くでないと成功しない ことがわかり、そのまま十回ほど繰り返す と呪文を唱えても成功しなくなったんだ。 「今の状態が魔の力切れですよ。魔の力が切 れたからといって体調に変化が起こるわけで はないのです。逆に変わらないからこそ予め どの魔の力が何回使えるかを把握しておかな いと、実戦で魔の力切れすることによって袋 叩きにあう事になるかもしれません。 自分の体から抜けていく魔の力の量を想像 することです。魔の力の威力と回数の関係な どは練習して把握しておくようにせんとな。 魔の力の修行は魔の力が切れたら終わりで す。 時間が経てば回復するけれども今日のとこ ろは魔の力の修行は終わりにしましょう。 この後は魔の力を使ってどのような攻撃が 出来るか想像する事にあてて下さい。」 「わかりました。今日は魔の力が使えるのが わかって凄い嬉しいです。本当にありがとう ございました。」 音羽は感謝の気持ちを述べると、その場に 座り込み目を瞑り素直にどんな技を生み出す か想像することにしたんだ。 音羽の魔の力は既に膨大な力を持っており、 どうやら魔の力に関してはかなりの才能を生 かす事が出来るようなんだよ。 コイは安心するとともに今後の修行計画を 楽しそうに考え始めていたんだ。 そして次の日から風の玉を習得し、1月す ぎる頃にはさらに魔の力も向上していたよ。 コイは習得の速さと異常な魔の力に若干の 違和感を感じていたんだよ。 音羽は呑気に 「やったー、いっぱい技を扱えるようになっ たわー。」 と声たかだかに喜んでいたんだ。 まあ、良いか。っとコイは音羽の様子をみ て微笑んでから音羽に告げる。 「はい。今日から百目鬼を倒す実践的な修行 をはじめますよ!」 |