小説版退付喪霊 音音 第17話     

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 『!!!』 
 白い壁は火の玉に溶かされ、『白馬に乗っ
た美少年』に直撃したよ。『白馬に乗った美
少年』はどろどろに溶けて消えてしまったん
だ。 
 そして『白馬に乗った美少年』が消えた事
により『百目鬼』から冷静さがなくなり、咆
哮を上げたのさ。 
『そんな! 美少年!美少年っ!』 
『召喚!召喚!』 
 何度も召喚を使うが『白馬に乗った美少年
』は出現しなかったよ。 
 「あの悪魔はもう出ないようですね……」 
「一気に畳み掛けます!」 
 此処ぞとばかりに音羽は駆け出し、百目鬼
に向かって突っんだんだが……。 
『ふざけるな! ふざけるなぁぁぁ!!!』 
『焼き払い!』 
 音羽の行動に怒りをあらわにした百目鬼は
辺り構わずに炎を放ったんだ。 
 しかし、音羽がその前に炎に突っ込んだよ。 
「氷の刃よ!」 
 音羽の杖から氷が放たれ、炎が相殺され道
が出来る。そこをすかさず氷の攻撃で畳みか
けたよ。 
『ぐわぁ!』 
『まだ! まだ私は!!! !』 
 そう言うと百目鬼は、音羽に目掛けて突っ
込んできたのさ。 
 しかも、その攻撃は百目鬼の全力を持って
の攻撃。直撃したら、ただではすまない事は
音羽もコイも分かってたんだよ。 
 しかし、此処で逃げる訳にも行かなかった
んだ。 
「音羽さん! 防御魔法です!」 
「風よ!百目鬼に降り注げ!」 
 ヒュウウン! 
炎の攻撃をしてきた百目鬼に真っ向から風を
吹かせ、炎が風によって煽られ百目鬼の体を 
炎が包み込んだんだよ。 
『なにッ!?』 
「私たちの勝ちです!」 
 風に煽られて炎の威力が数十倍にも増して
いた。百目鬼の体を炎が燃やし尽くしていっ
たんだ。 
『ギャアアアアッ!』 
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監修 赤い羽根のCB    
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