小説版退付喪霊 音音 第15話     

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 『ふふふ……あはははははははは!! そう
よ!私は私あなたじゃないわ!』 
 百目鬼がそう叫ぶと、闇が集まり上から鎖
に繋がれたかごが降って来る。 
 そして、中から百はあるかと思われる顔が
無数に出現したんだ。 
『我は影、真なる我……ふふふ、力が……力
がみなぎってくる』 
「あ……ああ……何? 何なの……!」 
「音羽さん! 落ち着いてみるのです!」 

「分かりました!」 
音羽は構え、更に前にでる。 
『あんた達、邪魔よ!美少年!』 
 百目鬼がそう叫ぶと、冠を被り赤い服を着
て剣を持つ悪魔『白馬に乗った美少年』が
出現したよ。 
「いきなり召喚か……」 
コイはこれからの激戦を予測し険しい顔に
なっていた。 
「音羽さん!百目鬼は悪魔を召喚しました……」 
「大丈夫、これなら勝ってます」 
「…いきますよ!」 
「『炎の玉よ!』」」 
 音羽は杖を持った右手を上空に掲げて、
目をつぶりながら炎の形を想像した。 
「炎の玉よ!上空から降り注げ!!!」 
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監修 赤い羽根のCB    
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